ダイビングでのスクイズってなに?サイナススクイーズとの違いは?
ダイビングで「スクイズ」と言われる現象はどのようなものでしょうか。ダイビングをするなら、スクイズの対処法をマスターしておきましょう。またサイナススクイーズとはどのように違うのか対処法も解説します。
ダイビングのスクイズってなに?
プールなどに潜って、水中で耳が詰まるような経験をしたことがありませんか?スクイズとは水圧によって耳や鼻、歯などに圧迫の症状が出ることです。耳や鼻、歯へ症状が出るのは、空洞があるから。歯は虫歯などの治療によって空洞があることがあり、スクイズによってかなり痛むこともあるようです。
耳に症状が出た場合には、「耳抜き」をすれば、ほとんどの場合収まります。
額や目の周りが痛い場合には、鼻(副鼻腔)に原因があることが考えられる「サイナススクイーズ」の可能性があります。
スクイズの対処法
スクイズになってしまった場合の有効な対処法は「耳抜き」です。陸上でも練習できるので、スキューバダイビングの初心者はまず耳抜きをマスターしておきましょう。水中の方が耳抜きはしにくいため、事前に練習しておかないと、ダイビングを中断しなければならなくなります。
耳抜きの方法は、鼻をしっかりつまみ口は閉じたまま、鼻からゆっくり息を吐くようにします。すると内側から耳の外へ圧を送ることができ、耳の圧が抜けます。
音がよく聞こえるようになったり、圧力を感じなくなったりしたら、耳抜き成功です。
花粉症や風邪で鼻づまりを起こしていると、耳抜きがしにくくなるので体調と相談しながらダイビングをしましょう。
サイナススクイーズも同じなの?
サイナススクイーズとは、耳のスクイズと同じことが鼻にも起こった状態です。サイナスは鼻の奥から頬や額にまで広がっている空洞(副鼻腔)のことで、水圧がかかることで起こります。症状としては額の激痛が主なものですが、特に浮上時に起こりやすくなります。
耳抜きのように自力で副鼻腔の圧力を変えることはできないため、ダイビングで額や目の周りが強く痛むようなら、耳鼻科の専門医に診てもらう必要はあります。
また、サイナススクイーズは風邪や花粉症などのアレルギー症状、副鼻腔炎があると起こりやすくなります。疲労や体調不良、アルコールを飲んだ後にも起こることがあるので、ダイビングをするなら体調管理に気をつけましょう。
サイナススクイーズの可能性がある場合
サイナススクイーズの可能性があると思ったら、基本的には耳鼻咽喉科で診察を受けてください。ただし「サイナス痛」と言っても、ダイビング用語のため一般的な耳鼻咽喉科では理解してもらえません。できればダイビングの知識がある医師がよいでしょう。
もともと副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など、副鼻腔の換気が悪い人は、まずそれらの治療をする必要があります。痛いのをがまんしてダイビングするのと、重篤な障害を起こすこともあるので、サイナススクイーズの可能性を感じたら放置せずに病院に行くようにしましょう。
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