体験ダイビングでは何ができるの?
体験ダイビングで「できること」とは?
体験ダイビングは、ダイビングライセンスがなくても気軽に海の世界を楽しめるプログラムです。
経験豊富なインストラクターが丁寧にサポートしてくれるので、初めての方でも安心して水中を体験できます。
ここでは、体験ダイビングで実際に「できること」を解説していきます。
ライセンス不要!手軽に水中世界を楽しめる
体験ダイビングの最大の魅力は、ライセンスがなくても参加できること。
一般的なレクチャーとしては、ダイビング器材の基本的な使い方や水中での呼吸・耳抜きのコツ、トラブル時の対処法をあらかじめ確認します。
- 事前説明
ボートでの移動中や海の近くでダイビング器材を実際に触れて装着の仕方を練習したり、水中での操作方法を学びます。 - 安心のマンツーマンまたは少人数制
最近は「ゲスト2人+インストラクター1人」「マンツーマン」など、より安心して楽しめる体制を用意しているダイビングショップが増えています。
体験ダイビングの所要時間の目安
体験ダイビングの水中滞在時間は約20~30分程度が一般的です。
ショップによって多少の違いはあるものの、説明や器材装着、実際に海へ潜ってから戻るまでを含めると半日プランとなる場合が多いです。
- 簡単な説明・実習(陸上または浅瀬)
呼吸や耳抜きの練習、器材の取扱い方法を学びます。 - いよいよ本番!海の世界へ
インストラクターが一緒に付き添うので安心です。
潜れる深さはどれくらい?
体験ダイビングでは、最大水深は12mほどです。インストラクターと一緒に潜るため、初心者でも安心して海中散策を楽しむことが可能です。
水中での楽しみ方
海の中は普段の陸上生活では味わえない非日常体験が広がっています。ライセンス不要で飛び込める水中世界で、こんな楽しみ方ができます。
- 魚たちとの共演
鮮やかな魚が目の前を泳ぎ回る様子は圧巻です。水中で一緒に泳ぐ感覚は、まさに別世界を味わっているかのような浮遊感があります。 - 幻想的な景色の撮影
体験ダイビングではインストラクターやガイドがカメラを用意している場合が多いので、記念撮影もしやすいです。色彩豊かなサンゴ礁や魚群、太陽の光が差し込む神秘的なシーンを写真や動画で残しましょう。 - 「呼吸ができる」不思議な感覚
普段は陸上でしか呼吸しない私たちが、水中でも数分〜数十分間呼吸し続けられるというのは大きな驚きです。これは体験ダイビングならではの感動ポイントと言えるでしょう。
水中でインストラクターが常にサポートしてくれるため、初めての方でも安心して参加できます。ライセンス不要で海中散策を楽しめるため、「難しそう」と敬遠していた方でも気軽に挑戦しやすいのがポイントです。
参加条件や制限はあるの?
体験ダイビングには一般的に最低年齢が設定されており、多くのダイビングショップでは10歳以上を基準としているところが多いですが、中には8歳から参加できるケースもあります。
未成年の場合は保護者の同意や同行が求められる場合もありますので、予約の際に年齢や条件を確認しておくと安心です。上限年齢については、60歳や70歳など独自の制限を設けているショップがある一方で、健康であれば何歳でもダイビングを楽しめるという考え方をとっているところもあります。
年齢制限よりも重要なのは、呼吸器系や循環器系に持病がないかなど、健康状態のほうです。心配がある場合は事前に医師へ相談することが推奨されます。とくにダイビングに参加する際には、ダイビングショップが定める健康チェックの項目をクリアできるかどうかがポイントになります。健康診断書を求めるショップもあるため、医師の診断が必要となる場合もあります。ドクターストップがかからなければ、基本的には何歳でも参加できる楽しみです。
泳ぎが苦手でも大丈夫?
ダイビングは水中に潜るというイメージから、「泳ぎが得意でないと難しいのでは」と思われがちですが、実際は泳ぎに自信がなくても参加できるアクティビティです。ウェットスーツやBC(浮力調整)ジャケットには適度な浮力があるため、呼吸を整えながらフィンを動かすだけで水中を移動できます。万が一の場合にはBCジャケットで浮力を確保できるので、立ち泳ぎが苦手な方でも安心して海中を楽しむことができます。
インストラクターが常にそばについてサポートしてくれるのも心強いポイントです。陸上や浅瀬での器材の装着練習や呼吸の練習を経てから本番の海へ潜る流れが一般的ですので、分からないことや不安なことはすぐに質問できる環境が整っています。まったく泳げないレベルで不安がある場合は、シュノーケリングなど浅い場所での水中観察を先に経験してからステップアップしていくのもおすすめです。
参加前に知っておきたい注意点
健康チェック(病歴・診断書)
ダイビングは海という特殊な環境に潜り、重力や水圧が陸上とは異なるスポーツです。健康状態に不安がある方、特に呼吸器系や循環器系に持病がある方は、医師への相談や診断書の提出が必要になる場合があります。
体調不良や鼻づまりのような軽い症状でも、水中では耳ぬきがうまくできない原因になることがありますので注意が必要です。ダイビングショップによっては年齢や既往症に応じて健康診断書の提出を求めることもありますので、予約の際に必ず確認しておくと安心です。
ダイビング後の飛行機搭乗制限
ダイビング直後に飛行機に乗るのは、減圧症のリスクが高まるため厳禁とされています。水中では圧力が高まることにより、吸い込んだ空気に含まれる窒素が体内に蓄積されます。この状態で標高の高い場所や飛行機など、気圧の変化が大きい環境に移動すると、体内に溜まった窒素が急激に膨張し、関節痛やしびれ、吐き気や倦怠感、重症の場合は意識不明に陥るなどの症状が出る恐れがあります。
一般的には、1本だけ潜った場合でも少なくとも12時間以上、2本以上潜った場合は18時間以上の間隔を空ける必要があるとされていますが、24時間空けるのがより安全といわれています。帰りの飛行機や高所に行く予定がある場合は、ダイビングの日程を余裕を持って計画することがおすすめです。
前日の飲酒や睡眠不足を避ける
ダイビングは水中の美しさを満喫できるレジャーですが、やはり海の中という日常とは異なる環境に身を置くことになります。
前日の深酒や睡眠不足は、思わぬトラブルや体調不良を招く可能性がありますので避けるほうが安全です。たとえ軽い風邪や鼻づまりでも、耳ぬきが難しくなるなど水中では大きな問題になりかねません。しっかりと休息をとり、体調を整えてから参加するのがダイビングを楽しむコツです。
もし少しでも不安な症状がある場合は、無理をせずインストラクターや医師に相談すると安心です。
基本的な持ち物(水着、タオル、サンダルなど)
体験ダイビングでは、ダイビングに必要な器材はほとんどショップ側で用意されている場合が多いです。
水着やタオル、着替え、サンダルなどを持参すれば基本的には問題ありません。水着はウェットスーツの下に着ることが多いため、シンプルなデザインのものが動きやすく快適です。
タオルや飲み物を用意してくれるショップもありますが、必ずしもそうとは限りませんので、事前に確認しておくとトラブルを防げます。もし視力が気になる場合は、度付きマスクをレンタルできるショップが増えているので、予約の際に問い合わせてみると良いでしょう。コンタクトレンズを着用してダイビングすることも可能ですが、水が入り込んでレンズが外れてしまった場合のリスクも考慮し、インストラクターとよく相談しておくことをおすすめします。
まとめ
体験ダイビングは、ライセンスがなくても参加できる手軽な水中アクティビティです。
インストラクターの丁寧なサポートのもと、水深5〜12mの海の中で魚たちとの出会いや、浮遊感、非日常の景色を楽しむことができます。必要な器材はショップが用意してくれるため、水着とタオルなど最低限の持ち物だけでOK。健康であれば年齢に関係なく参加でき、泳ぎに自信がない方でも、安心して挑戦できます。
初めての海の世界は、きっと想像以上の感動と発見に満ちています。少しの不安はあって当然ですが、インストラクターと一緒に一歩踏み出せば、そこには陸上では味わえない特別な体験が待っています。ぜひ、勇気を持ってチャレンジしてみてください。海の中で、あなただけの“初めて”が待っているでしょう。
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